誰かの地球
エモいで片付けるのはダサいと呟いた女の
煙草の煙が染み付いたフェイクファーの落し物が電柱にぶら下がり 最高にイケている
手乗りサイズの長方形に青春の全てを詰め込んで地球に貼り付ける
無関心の赤いハートを掻き集めて二桁の数字を確認する
心の穴の形にぴったりはまるハートを探し足掻く姿は最高に惨めで美しい
君のことは
地球の裏側にいるおじさんと君の隣で眠る私は同じぐらい
君のことを知らないだろう
寒いからそばにいて欲しい、それは
嘘だけど
セックスより気持ちいいことを
君はいつまでも教えてくれなかったから
暗闇の部屋と瞼の裏が調和する
夢と現実の境目に気付かなければいいのにと言うと
ビルを爆発させたりしてわたしを目覚めさせる
昨日と今日と明日の違いは何も無いから
数字が増えてもわたしはずっとここに居る
充電2パーでわたしの生き様を見せてあげる
どうせ誰も興味のないわたしの唄を
きょうも無音で世界に流す